創世記6-8章にかけて、ノアと洪水の話が記録されています。当時人間は堕落しきっていて、神様は人間を造られたことさえ後悔し、心を痛めていました。
それほど乱れた世の中にあって、ノアだけが神の言葉を守り、正しい人と神に認められていました。それで神様はノアとノアの息子夫婦、あらゆる動物を1つがいずつだけを残して、すべてを滅ぼそうと決意しました。
神様はノアに巨大な船(箱舟)を造り、その中に自分の家族と動物達を入れ、その後四十日四十夜雨を降らせ洪水し、残りの人類と動物を滅ぼすことを教えました。ノアは神様の言われたとおり箱舟の材料をみつけ、建造しました。ノアは神様にまったく忠実な義(正しい)の人でした。
箱舟を造っている間、他の人間はノアをからかい、そんな気違いじみたことをするな、もっとこの世の快楽を楽しもうではないかと誘っていたはずです。あるいは、箱舟建造自体を妨害していたでしょう。ノアはそれでも聖なる生き方(聖潔)を宣べ伝え、罪をやめるように伝えていました。
また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました。ー2ペテロ2:5
さて、長い月日を経て箱舟が完成すると、ノアは各動物と自分の家族を箱舟に乗せ、最後に自分が乗り込みました。そのとき、箱舟のドアを神様が閉めたのです。
はいったものは、すべての肉なるものの雄と雌であって、神がノアに命じられたとおりであった。それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。-創世記7:16
このドアを神様が閉めたという事実に私は非常に大きな怖れを抱いています。
このドアはノアが入るまで開いており、ノアの家族以外でももしみだらな生き方を悔い改め、主なる神様に立ち返っていたのなら、その人たちも入ることができたはずなのです。でも、誰も悔いらためる人がなかったので、ノアを最後に戸を閉められたのです。
そこで、主は、「わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろう。それは人が肉にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう。」と仰せられた。ー創世記6:3
神様がこの世を造られた時、人間の寿命は何百年もありました。たとえば、最初の人アダムは930年生きました。ノアは950歳で死にました。
でも、ノアの時代の頃には人は神様に逆らって生きていました。神様は人に失望し、寿命を120年に定めたのでした。注意したいのは、人類全体の寿命がすぐに120年におさまったわけではなく、ノアは950年生き、その後同じく義と認められたアブラハムは175年、その妻サラは127年、その子孫ヨセフは110年生きました。
今日環境や諸条件によって寿命の長さは変わりますが、寿命の長さは最高おおよそ120年とされています。誰もが120年生きられるわけではなく、人それぞれ命の長さも異なります。私達はこの最高120年の間に、イエス様と個人的に出会い、イエス様を救い主として受け入れ、聖霊によって生まれ変わり、聖なる生き方を貫き通し、聖なる生活(聖潔)の実を実らせなければならないのです。
ある人は人生の若い時期に神を賛美し始めますが、死に際になってようやく主を受け入れる人もいます。しかしながら多くの人は福音を無視し続け、滅びにいたる広い道を通って、人生のさまざまな快楽、道楽を味わい、イエス様を受け入れることをしません。ソロモン王は次のように警告しました。
あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない。」と言う年月が近づく前に。-伝道の書12:1
実際子供たちでさえ神様を賛美していたと聖書は語っています。
ところが、祭司長、律法学者たちは、イエスのなさった驚くべきいろいろのことを見、また宮の中で子どもたちが「ダビデの子にホサナ。」と言って叫んでいるのを見て腹を立てた。そしてイエスに言った。「あなたは、子どもたちが何と言っているか、お聞きですか。」イエスは言われた。「聞いています。『あなたは幼子と乳飲み子たちの口に賛美を用意された。』とあるのを、あなたがたは読まなかったのですか。」-マタイ21:15,16
天と地を支配しているのは神様だけです。人は肉体の死後生きている間の行いに応じて捌きを受けます。
なぜなら、私たちはみな、キリストのさばきの座に現われて、善であれ悪であれ、各自その肉体にあってした行為に応じて報いを受けることになるからです。-2コリント5:10
その日がいつなのかは、神様だけがご存知であり、その日を決めるのも神様だけです。
ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父(神様)だけが知っておられます。マタイ24:36
その時イエス様を受け入れていなかった人、イエス様の命じたことを行っていなかった人は、イエス様とともに新しい天と地(今回は詳細記述は省略しますが、今ある天とこの地球はいずれ滅びます。その後に神様は新しい天と地を造り、クリスチャンはそこで永遠に暮らすことができます)に住むことはできません。つまり、燃える火の池(地獄)に落とされます。
ノアは神様がこの世を滅ぼすこと、神様の言葉を聞き、正しく生きなければならないことを宣べ(のべ)伝えていました。でも、誰も彼を信じようとせず、馬鹿にし、自分達の快楽の中で生き続けました。それは、現代でも変わらないのです。
クリスチャンはこれまでの生き方は神様の目に正しくないから悔い改めて、イエス様を救い主として受け入れるように、そうでないと裁きの日に地獄に落とされると福音を宣教しています。これを伝道といいますが、それに対してすぐに自分の行いを省み、イエス様に立ち返る人はどのくらいいるでしょうか?神様の存在やイエス様の話をどれくらい真剣に聞いているのでしょうか?
ないものねだりで人は隣人をうらやましがったり、憎んだり、嘘をついたり、だましたり、盗んだりします。そのような人間が天国にいけないという話を、はたしてあなたは信じていますか?命のない木や石の仏像を拝んだり、死んでしまって力のない先祖を自分の神のように拝んだりすることで、自分の命を地獄に追いやっていることに気がついていますか?クリスチャンになったのに、自分は罪人だから罪を犯しても仕方ないといって、イエス様の十字架の業を否定していませんか?清い生活を行うように語る人間をあざ笑ったりしていませんか?
今日でもノアの時代と同じことがおきています。そして、まもなく神様は救いのドアを閉じようとしています。
悔い改める人はその船の中に入れます。でも、そうでない人は今回は洪水によって滅ぼされるのではなく、生きたまま火の海に投げ込まれ、そこで永遠に苦しむことになります。
こうして、人々は激しい炎熱によって焼かれた。しかも、彼らは、これらの災害を支配する権威を持つ神の御名に対してけがしごとを言い、悔い改めて神をあがめることをしなかった。-黙示録16:9
神様はあなたが悔い改めて救いのうちに入ってほしいと願っています。最後の瞬間まで待っています。そのドアが閉ざされる前に、イエス様を受け入れてください。
当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。
しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。すなわち、主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。そういうわけで、愛する人たち。このようなことを待ち望んでいるあなたがたですから、しみも傷もない者として、平安をもって御前に出られるように、励みなさい。2ペテロ 3:6-14
(新改訳聖書より引用)
Evangelist Yumi, Acts 29 Japan
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